2章 / 全8

配信前の準備

本番の8割は、始まる前に決まっている

配信を始めて2年経っても、私が一番時間をかけているのは「準備」です。本番中は予期せぬことが必ず起きます。だからこそ、準備で潰せるリスクは、徹底的に潰しておく。これがプロの仕事です。

1. 機材チェック (本番1時間前まで)

  • カメラの角度、ピント、明るさ
  • マイクの音量・ノイズ確認
  • 照明 (リングライト・キーライト) の配置
  • ネット回線速度 (上り 10Mbps 以上推奨)
  • バッテリー残量、予備電源
  • 背景の片付け・整え

2. 商品理解は「使い込み」で深める

カタログ情報を覚えるだけでは、視聴者の心は動きません。必ず 自分の生活の中で1週間以上使ってみる こと。そして、こんな質問に即答できるようにします。

  • 使い始めて最初に気づいた変化は?
  • 逆に、合わない人はどんな人?
  • 他社の類似品と比べて、どこが違う?
  • 使ってみて、最初の印象と変わった点は?
  • 誰かにプレゼントするなら、どんな人に?

3. 想定問答リストを50個作る

これが効きます。ライブ中、視聴者から飛んでくる質問の8割は、事前に想定できます。質問を50個書き出し、それぞれに30秒以内で答えられるよう練習しておきます。

4. 身体と声の準備

あなたの身体が「楽器」です。本番直前のルーティンを決めてください。

  1. 表情筋ストレッチ — 「あ・い・う・え・お」を大きく10回
  2. 発声練習 — 「外郎売」や早口言葉で口を回す
  3. 深呼吸 — 4秒吸って、8秒吐く × 5回
  4. 水分補給 — 常温の水。冷水は喉を冷やすので避ける
  5. 姿勢チェック — 肩を一度上げて、ストンと落とす

5. メンタルの整え方

緊張は敵ではありません。緊張は「真剣に向き合っている証拠」 です。緊張を消そうとせず、こう言い換えてください。

「私は今、ワクワクしている」

脳科学的にも、緊張とワクワクは身体反応がほぼ同じです。「ワクワクしてる」と口に出すだけで、不思議と表情が柔らかくなります。

6. 進行台本は「箇条書き」で

原稿を読み上げる配信ほどつまらないものはありません。台本は完成文ではなく、キーワードの箇条書き で十分です。

OK
こう書く
  • 20:10 リップ紹介
  • ・ビフォーアフター実演
  • ・マスク内検証エピソード
  • ・「梅雨でも崩れない」
NG
こう書かない
  • 「みなさんこんばんは。今日はモイスチャーリップバームをご紹介します。このリップは…」

7. 配信開始10分前のチェックリスト

  • ☐ 機材のテスト録画完了
  • ☐ 商品サンプル全部、手元にある
  • ☐ 予備の商品 / バックアップ機材
  • ☐ カンペボードと進行担当の合図確認
  • ☐ 水・タオル・リップクリーム
  • ☐ スマホは機内モード or サイレント
  • ☐ 配信URL・コメント画面が見える位置